しゃくなげ色の空

しゃくなげ色の空

2020.06.09 RELEASE


新型コロナウィルスの影響により、日本中、世界中が自粛要請に従い、賑わっていた街並みがゴーストタウンの如く変貌し、元気に息づいていた街からその息遣いが消えた。家族、恋人、大切な人同士も触れ合うことをためらうような日々が続く。誰もが「孤立」を感じる状況が続く。そんな状況の中、長渕剛もまた恐怖と孤立感を感じていたという。「会いたい」と思っても、会えないもどかしさ。言葉にはならない複雑な思い。その思いを詩に紡ぎ始める。
「君がいない。僕がいるのに。」
楽曲の前半で現実を突きつけられる。声や映像でつながっていてもそこにはリアルな人はいない。温もりを感じることのできない人だけがいる。
それでも「勝つために君をおきざりにしない~手を伸ばすから掴んでほしい、触ってほしい、抱きしめてほしい。 君と生きて、君と死んで、君と生まれて、そして僕はここにいるから。」

絶望の中でも誰かを思い、大切な人のために自分ができることはとてもシンプルなことだという小さな希望に満ち た詩が紡がれていく。

そして、本楽曲のタイトルに使われてる「しゃくなげ(石楠花)」という花は、日本中が自粛モードになってから長渕剛が過ごしていた家の庭に咲いていた真っ赤な鮮やかな色の花だったという。
この花の花言葉は「尊厳」そして「威厳」。鮮やかな赤には「生きる活力」が象徴されているかのよう。日本人、全ての人が現実に真摯に向き合い、人を守るために自分にできることを考えることは、まさに「人」としての尊厳なのではないか?!
更に、今回の楽曲を長渕剛のソロではなく、シンガーソングライター・AIと共に歌う。長渕剛の出身地である鹿児島県で育ったAIとは、以前から親交があったという。長渕剛が女性とのコラボによって楽曲を発表するのは、初めてのことだ。人類には、男と女しかいない。長渕剛は、男女でこの楽曲を歌うことで、さらなる希望を創出したかったと、今回のコラボレーションについて語っている。

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