家族
1996.01.01 RELEASE
- 品番
- TOCT-25958
- 価格
- 2,880円(税込)
信頼していた人間から精神的な裏切りを受けた長渕の、傷心や怒りが、このアルバムに正直に表現されている。いわば“利権”としての“長渕剛”に集まってくる人間たちの貪欲の中、長渕は友情も、お金も失い、信頼していた人間の裏切りに対する“怒り”を吐き出すように歌うのである。“金色の小石を三羽ガラスがくすねる”とうたわれる「三羽ガラス」や“徹底的に人間(ひと)にハメられた”とうたわれる「耳かきの唄」はその際たるものである。また、タイトル曲「家族」では、“「家族」という船が行き過ぎ、今 「孤独」という魚になった”と、皮肉にも改めて“孤独”を引き受ける決意をしている。一方で、「友よ」は、その語りかけるような温かな“言葉”が心にしんしんと染みてくるが、ある意味、それは怒りの歌の“対”として生まれているのかもしれない。
TRACK LIST
三羽ガラス
傷まみれの青春
明日
月が吠える
一匹の侍
耳かきの唄
何故
友よ
家族
己
身をすててこそ